名古屋みなと祭 筏師一本乗り大会
名古屋みなと祭の恒例行事のひとつとして毎年7月に、「名古屋港筏師一本乗り大会」が名古屋港ガーデンふ頭の岸壁前で行われます。
木材輸入港として発展した名古屋港では全盛期には600人を超える筏師がいました。その技術向上と労働災害防止の観点から存続してきたこの大会は2014年で第54回を数えました。
今では筏師の演技だけではなく、留学生や地元の大学生などの丸太乗り体験や、太鼓演奏や民謡演舞なども併せて開催しております。
種目紹介
丸太一本乗り(突き乗り)
丸太一本乗りは筏師の基本中の基本技
直径28㌢の丸太一本に乗って竹竿だけ
で漕いで進みます。
スイカ拾い
丸太一本乗りを行い、途中で水に浮いている
スイカを拾い、抱え上げて漕いで進みます。
玉乗り
直径1㍍長さ90㌢ほどの切り株に乗ります。
ひざ下の柔らかさでバランスをとります。
角乗り
30㌢角材に乗ります。
竿を持ったり、持たなかったりといろいろと
バリエーションがあります。
画像はゲタを履いて行う究極の角乗り。
散木(バラキ)集め
丸太一本乗りを行い、途中で水上に散らば
っている木を寄せ集め、筏組みを行います。
最も普段の作業に近い競技です。
アバ走り
普段の作業で、筏を囲ったり、堰き止めたり
する 材を「アバ」と呼びます。
突き乗り丸太をつなぎ合わせたアバを一気
に駆け抜ける豪快な競技です。
木遣
かつての名古屋港では、丸太をハイ積といっ
て、重ねて保管しておりました。
その際、木遣を唄って、息を合わせて作業を
行いました。